貯金40万円が株式投資で4億円――元手を1000倍に増やしたボクの投資術  著者 かぶ1000

ためになった内容

調査する企業の有価証券書を10年分読み込み、わからない部分は直接IRに電話して聞く。

 

感想

株のリサーチに対する情熱が半端ではない。自分も見習って個別企業のリサーチの度合いを深めたい。

 

 

イベントドリブントレード入門 著者 羽根英樹

タメになった内容

IPOで上場前決算の経常利益が20億を超えていると初値後の1年間のセカンダリーのリターンが高い。

赤字の場合は初値後1年間のリターン低い

 

感想

IPOのデータ期間が2014年から2016年の短いデータなので、今後もそうなるかはわからないけど、経常利益額でこれほどリターンに差が出るとは思わなかったので意外な結果。

 

 

粉飾&黒字倒産を読む 著者 矢部謙介

タメになった内容
・営業キャッシュフローで粉飾を見抜ける場合が多いが、
営業キャッシュフローを粉飾して過大に見せる方法として
①借入で調達した資金を財務キャッシュフローに計上するのではなく
営業キャッシュフロー上の入金として処理する。
例 ソルガムが借入で得た資金を前受金として処理していた。
②投資キャッシュフローで支出した資金を営業キャッシュフロー上の入金として
還流させる。
例 シニアコミュニケーションがソフトウェアの投資による出金を装って
資金を支出したように見せかけて、その資金を売上代金の入金として還流させていた。
 
感想
急成長している会社、特に不動産業では営業キャッシュフローが大幅なマイナスになることが多いので気をつけて在庫水準を見るようにしているが、営業キャッシュフローを粉飾されている場合には個人的には粉飾を疑わない場合が多いので見抜ける自信がない。

デリバティブズ・ビジネスⅡ 著者 三田哉

興味深い内容
第2章
なぜモデル通りに株価は上昇下落で対称にならないのかは買い持ちバイアスのせいである。
そのために上昇局面では売りが出るため一方的には上がらないが、
下がるときには買い需要が出にくく、フリーフォールになりやすい。
 
感想
プットの方が割高に感じることは多いが、
経験的にはコールの方が買いで儲けるのはかなり難しい感じがする。

 

デリバティブズ・ビジネスII

デリバティブズ・ビジネスII

  • 作者:三田 哉
  • 発売日: 2015/09/12
  • メディア: 単行本
 

 

オルタナティブ投資の実践 編集 東京海上アセットマネジメント株式会社 編著 平山賢一

気になった内容

 
第7章のアナリストレポートのテキストマイニング
 
 
感想
 
株価のリターンを被説明変数として、アナリストレポートのヘッドラインに含まれるポジティブなワードを定量化した変数で
回帰分析すると、係数が有意に正になる、という内容。
アナリストレポートのヘッドラインだけでも影響を推定できるのは経験的に理解できる。

 

オルタナティブ投資の実践

オルタナティブ投資の実践

  • 作者:平山賢一
  • 発売日: 2020/11/28
  • メディア: 単行本
 

 

 

証券会社の儲けの構造   著者 三田哉

 

証券会社の「儲け」の構造

証券会社の「儲け」の構造

 

 

気になった内容
 
①手数料競争が厳しい現在はエクイティファイナンスは証券会社にとって手数料が高いので、重要な収益源、引受手数料率は3%から7%くらい。
②問題になった日興ソロモンのETFディールについての手口。
③当時話題になったアーバンのCBに関すること。
 
感想
 
①に関して
最近の公募売出の引受手数料率をいくつか調べてみました。
日本ビルファンド          3.06%
ネクス・インフラ         4.73%
ウェルビー                        5.73%
JAL                                     4.13%
ANA                                   4.12%
 
ちなみに最近のIPOの引受手数料率は
retty                                   8.00%
クリーマ                         8.00%
かっこ                               8.00%
ローランド                      4.70%
ヤプリ                             7.50%
吸収金額によって手数料率は大きく異なるようです。
 
 

自己紹介

私は2003年から専業投資家で短期のシステムトレードで生活しています。

数学修士証券アナリストは合格しています。

投資に関する書籍を年間100冊くらい読むので、ためになった本の感想を

週末に週1冊くらいのペースで書きたいと思います。